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yatt_guides_for_pm(ja) - Perl Monger のための yatt (YATT::Lite) ガイド

INTRODUCTION

この文書では Perl Monger を対象に、yatt (YATT::Lite) で Web アプリを作る方法を解説します。 特に、最初のシンプルなバージョンを自分で動かしたあとで、 テンプレート書きをデザイナーさんにアウトソースしたり、 システムとして顧客に納品して以後の ビジネスレベルの改良・拡張・カスタマイズは顧客が自分で進める 、 という業態を想定して説明を進めます。

解説は複数のツアーに別れており、 Hello world から初めて、テンプレートの部品化(widget 化)、 外部モジュールの呼び出し…と段階的に進みます。

TOUR1: Hello world!

Install YATT::Lite from github

説明を簡単にするため、一連のツアーは、github 上のインストーラを 直接使う方法を用います。

まずターミナルを開いて、開発用のディレクトリを作り、そこに cd して下さい。

$ mkdir -p ~/public_apps/app1 && cd ~/public_apps/app1   # or wherever.

次に、以下のようにインストーラを実行して下さい。

$ curl https://raw.githubusercontent.com/hkoba/yatt_lite/dev/scripts/skels/min/install.sh | bash
  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100  1274  100  1274    0     0   4425      0 --:--:-- --:--:-- --:--:--  4439
Using remote git https://github.com/hkoba/yatt_lite.git
# git init
Initialized empty Git repository in /home/hkoba/public_apps/app1/.git/
# mkdir -p lib
# git submodule add https://github.com/hkoba/yatt_lite.git lib/YATT
Cloning into 'lib/YATT'...
remote: Counting objects: 5775, done.
remote: Compressing objects: 100% (1488/1488), done.
remote: Total 5775 (delta 4029), reused 5775 (delta 4029)
Receiving objects: 100% (5775/5775), 1.32 MiB | 332.00 KiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (4029/4029), done.
Checking connectivity... done.
# cpanm --installdeps .
--> Working on .
Configuring YATT-Lite-v0.0.9 ... OK
<== Installed dependencies for .. Finishing.
# cp -va lib/YATT/scripts/skels/min/approot/app.psgi lib/YATT/scripts/skels/min/approot/html .
`lib/YATT/scripts/skels/min/approot/app.psgi' -> `./app.psgi'
`lib/YATT/scripts/skels/min/approot/html' -> `./html'
`lib/YATT/scripts/skels/min/approot/html/index.yatt' -> `./html/index.yatt'
$

インストールが終わると、以下のようなディレクトリが出来上がるはずです。

$ tree -L 2
.
├── app.psgi
├── html
│   └── index.yatt
└── lib
    └── YATT

3 directories, 2 files
$

各ファイル・ディレクトリの説明です。

app.psgi

app.psgi は YATT::Lite (の WebMVC0::SiteApp) を用いた PSGI アプリです。 これを plackup で起動すれば、テンプレートとして *.yatt を使える Web サーバーが動きます。 この場合の app.psgi の中身は、以下のようになっているはずです。 (勿論これはあくまでサンプルで、自分で書いても構いません。)

# -*- perl -*-
sub MY () {__PACKAGE__}; # omissible
use FindBin;
use lib "$FindBin::Bin/lib";
use YATT::Lite::WebMVC0::SiteApp -as_base;
use YATT::Lite qw/Entity *CON/;
{
  my $app_root = $FindBin::Bin;
  my $site = MY->new(app_root => $app_root
                 , doc_root => "$app_root/html");
  Entity param => sub { my ($this, $name) = @_; $CON->param($name) };
  return $site if MY->want_object;
  $site->to_app;
}
html/

html/ がこの Web アプリの document root になります。 ファイル名を省略してアクセスした場合は index.yatt がインデックスファイルとして表示されます。

lib/

lib/ はこのアプリのためのモジュールを置く場所です。 lib/YATT 以下には git submodule として YATT::Lite の git リポジトリが登録されます。(symlink で共有することも可能です)

Write your first "Hello world"!

好みのエディタで、 html/index.yatt を以下のように編集してみて下さい。

<!yatt:args foo="text?world" bar="text" baz>
<h2>Hello &yatt:foo;!</h2>
&yatt:bar;, &yatt:baz;

その上で、 plackup でアプリを起動してから以下の URL をアクセス してみて下さい。

無事 "Hello world!", "Hello aa!", "Hello cc!"... などと表示されたでしょうか? (もしかすると 0: を localhost: に書き換えないと繋がらないかもしれません)

上記の index.yatt テンプレートの、各部の意味は以下の通りです。

(1行目) <!yatt:args foo="text?world" bar="text" baz>

<!yatt:... で始まり > で終わる行は、 そのテンプレートで定義される部品( widget ) の名前や引数を宣言する、 yatt 宣言 です。 主な yatt宣言には他に <!yatt:page>, <!yatt:widget>, <!yatt:action> があります。

この宣言の場合、 index.yatt テンプレート(の中の、デフォルト widget)に、 foobarbaz 3つの引数があることを意味しています。

foo="text?world"

引数の宣言引数名 = "型名 フラグ文字 デフォルト値" の形式で書かれます。 型名は省略すると text 型になり、出力時に自動的に escape されます。

この例では引数 footext 型で、フラグ文字が ?、 デフォルト値が world となっています。 デフォルトモードフラグが ? なので、 foo の値が空文字列 ""undef の時にデフォルト値 world が使われます。

(2,3行目) &yatt:foo;, &yatt:bar;

&yatt: で始まり ; で終わる部分は、(html の entity 参照記法に習って) 外から来た値を埋め込む(置換する)、Entity 参照 を表しています。

この例では引数 foo, bar を html 中に埋め込んでいます。 なお、entity 記法は引数以外に計算処理の式を埋め込むためにも使います。

Emacs integration (strongly recommended)

yatt の設計テーマは "use strict" のあるテンプレートエンジン です。 つまり、変数名や widget 名の綴り間違いが、 web からアクセスするよりも前に、 検知出来ることが最大の売りです。

この yatt のメリットを享受するためには、 エディタに静的検査コマンド(yatt lint)を連動させる必要が有ります。

XXX: readme からここへ転記

TOUR2: How to write yatt widgets and compose them.

今度は複数の widget を組み合わせる方法を解説します。 先ほどhtml/index.yatt を次のように myhello.yatt へと rename して下さい。

mv -v html/index.yatt html/myhello.yatt

次に、エディタで改めて html/index.yatt を新規作成し、 次のように書いて下さい。

<!yatt:args>
<yatt:layout>
   <yatt:myhello/>
   <yatt:myhello foo="xxx" bar='yyy' />
</yatt:layout>

<!yatt:widget layout>
<!doctype html>
<style>h2 {border: solid blue; border-width: 5px 0;}</style>
<body>
   <yatt:body/>
</body>

保存したら http://0:5000/ をアクセスしてみて下さい。今度は h2 タグが css で着色されて表示されたのではないでしょうか?

この例では、新たに 2つの widget が出てきました。rename して出来た html/myhello.yatt が表す yatt:myhello と、 html/index.yatt の後半で定義された、yatt:layoutです。

前半の

<yatt:layout>
   <yatt:myhello/>
   <yatt:myhello foo="xxx" bar='yyy' />
</yatt:layout>

yatt:layout widget の呼び出しです。この layout タグで囲まれた部分は body 引数と呼ばれる closure として扱われます。ここでは更に yatt:myhello の呼び出しを二回書いています。ここで layout に渡した closure は

...
 <body>
    <yatt:body/>
 </body>

<yatt:body/> の所で呼び出されます。

XXX: genperl

XXX: delegate

<!yatt:args mh=[delegate:myhello]>
<yatt:layout>
   <yatt:mh/>
</yatt:layout>